リピート売買の資金は、段の間隔で決まる
当サイトで稼働させているユーロ/ポンドのリピート売買EAは、価格が10pips上がるごとに1,000通貨を売り、10pips下がると決済する仕組みです。この設定の推奨資金は460万円です。資金が100万円の場合に、間隔を10pipsのままにしたときと、50pipsに広げたときを、2008年から2025年まで開始年を変えた18通りで比べました。10pipsのままでは、18通りのうち7通りが途中でロスカットになっています。
1. 間隔を変えずに資金だけ減らすと、途中で止まる年がある
同じ100万円でも、間隔を広げた設定は最後まで動いたよ。
資金100万円・10pips間隔は、18通りのうち7通りが途中でロスカットになりました。止まったのは2008年12月、2016年10月、2020年3月で、どれもユーロ/ポンドが大きく上がった時期です。
完走した11通りは、大きな上昇が来る前に確定益が積み上がっていた開始年でした。2012年の開始は完走していますが、資産は途中で13万円まで減っています。同じ設定でも、始める時期しだいで結果が分かれたことになります。
同じ100万円でも、間隔を50pipsに広げると18通りすべてが完走しました。資産が最も減ったのは2008年の開始で、2008年12月に資金の24.8%まで下がっています。推奨資金460万円・10pips間隔も全て完走で、同じ時期に17.8%まで減りました。
2. 必要な資金は、段の数で決まる
推奨資金は、すべての段に売りが入ったまま、価格が過去最高値の少し上まで上がったときの含み損の額です。段の数が減れば、持つ売りの本数が減り、含み損も同じ割合で減ります。
EAが売る範囲は0.77445から0.98055までの2,061pipsです。50pips間隔なら41段で、推奨資金は100万円になります。10pips間隔は206段ぶんありますが、1口座の建玉の上限に合わせて190段にしています。
間隔は、EAの設定画面で数字を1つ変えるだけです。同じEAは、当サイト経由でXMTradingの口座を開設した方に無料でお渡ししています。資金に合わせて間隔を選ぶための設定表も一緒に入れています。
3. 間隔を広げても、年率はほぼ同じ
年率は、10pips間隔が4.9%、50pips間隔が4.6%でした。2009年1月から2026年8月までの17.7年間を、それぞれの推奨資金で回した結果です。
変わるのは金額と回数です。年平均の損益は10pips間隔の34.3万円に対して、50pips間隔は6.9万円でした。決済の回数も年1,835回から年369回に減ります。
| 間隔 | 推奨資金 | 年率 | 年平均の損益 | 決済回数/年 | 最大の含み損 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10 pips | 460万円 | +4.9% | +34.3万円 | 1,835 | −300万円 |
| 15 pips | 310万円 | +4.8% | +22.6万円 | 1,209 | −200万円 |
| 20 pips | 240万円 | +4.7% | +17.1万円 | 917 | −149万円 |
| 25 pips | 190万円 | +4.8% | +13.7万円 | 735 | −120万円 |
| 30 pips | 160万円 | +4.7% | +11.3万円 | 603 | −99万円 |
| 40 pips | 120万円 | +4.7% | +8.5万円 | 455 | −75万円 |
| 50 pips | 100万円 | +4.6% | +6.9万円 | 369 | −59万円 |
最大の含み損は、どの間隔でも2020年3月に出ていて、推奨資金の6割前後でした。間隔を広げると含み損の額は減りますが、資金に対する重さは変わりません。いまの建玉と含み損は稼働記録で、年ごとの途中経過はバックテストで公開しています。
4. 前提
- 使ったのはDukascopyのBid 1時間足です。
- ルールは当サイトで稼働させているEAと同じ売り側だけで、基準値0.77445より上を決めた間隔で売り、建値から10pips下がれば決済します。
- 1段は1,000通貨、同時保有の上限は190本です。
- スプレッドは1.9pips、スワップは売り1,000通貨あたり1日2.5円(2026年9月のXMTradingスタンダード口座の値)を全期間に当てています。
- 円への換算は1ポンド209円、必要証拠金は1ユーロ179円・レバレッジ1,000倍で固定しました。
- ロスカットは証拠金維持率が20%を下回った時点とし、その後は売買を再開していません。
- 推奨資金は、全段に売りが入ったまま価格が0.98555(過去最高値の50pips上)に達したときの含み損を、10万円単位で切り上げた額です。
- 開始年の比較は各年の1月1日に建玉ゼロから始めています。
- 2004〜2007年の開始は、価格が基準値を超えた2008年まで売りが入らず2008年の開始と同じ結果になるため、数に入れていません。
- 年率と表は2009年1月1日開始の1通りの値です。
- 1時間足の中の経路は「始値に近い側の高値・安値を先に通る」近似で、1時間の中の細かい往復は拾えません。
- 過去の値動きに当てはめた結果であり、将来の成績を示すものではありません。
最後まで読んでくれて、ありがとう。数字の出どころは、下のリンクから確かめられるよ。