23年分、同じ設定で回すとどうなるか
いま動かしている設定(売りのみ・推奨資金460万円)を、そのまま2003年からの相場に当てた結果です。よかった年より、悪かった年をよく見てください。2008年と2016年の一方向の相場で、含み損がどこまで積み上がり、推奨資金で耐えられたかが要点です。
悪かった年も確認しておこう。
- 23年間、損切りは0回。年率は+4.0%。売買がなかった最初の4年半を含んだ数字です。2009年からに限ると+4.9%です。ふだんの成績 →
- 最悪期は、460万円が82万円まで減った。2008年12月です。含み損は437万円でした。推奨資金は、これ以上削れない額です。
- 資金が足りないと、途中で尽きる。100万円で2016年に始めると、その年の10月に資産がゼロになりました。その経過 →
この検証の前提と限界
- 値動きは1時間足です。1時間の中の細かい往復は数えていないので、狭い利確幅は実際より不利に出ている可能性があります。
- スプレッドは1.9pipsで固定しています。実際は時間帯で広がります。日替わりの前後1時間は14〜18pipsまで広がることを、稼働中の口座で確認しています。
- スワップは2026年9月の値を全期間に当てています。過去の実際の値とは違います。
- 円への換算は1ポンド=209円で固定しています。
- 約定のずれ(スリッページ)は入れていません。
- 過去の結果であり、将来の成果を示すものではありません。
2008年12月、ユーロ/ポンドが過去最高値の0.98に達したとき、含み損は437万円、残った有効証拠金は82万円でした。推奨資金460万円から含み損437万円を引くと23万円ですが、そこまでの上昇の途中で利確が積み上がっていた分だけ多く残りました。しかも190本の上限に当たっていたので、上限がなければ資産はマイナスでした。推奨資金はこれ以上削れない、というのがこの検証の一番大事な数字です。
2003年から2007年までは、価格が売る範囲(0.7744より上)の下にあったので、売買は1回もありません。23年の年率4.0%は、この動かなかった4年半を含んだ数字です。
間隔と利確幅を変えると
EAは間隔と利確幅を自由に設定できます。2009年からの17.7年間で、間隔10〜30pips × 利確10〜80pipsの40通りを、それぞれ「全段が埋まっても耐える資金」で回しました。年率は間隔にほぼ依らず、利確10pipsなら5%弱、利確80pipsなら6%弱です。間隔を広げると必要な資金と年平均の損益が同じ割合で減ります。用意できる資金に合わせて間隔を選ぶ、という使い方ができます。
| 間隔 | 推奨資金 | 年率 | 年平均損益 | 決済回数/年 | 最大の含み損 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10 pips 稼働中 | ¥4,600,000 | +4.9% | +¥343,000 | 1,835 | −¥3,000,000 |
| 15 pips | ¥3,100,000 | +4.8% | +¥226,000 | 1,209 | −¥2,000,000 |
| 20 pips | ¥2,400,000 | +4.7% | +¥171,000 | 917 | −¥1,490,000 |
| 25 pips | ¥1,900,000 | +4.8% | +¥137,000 | 735 | −¥1,200,000 |
| 30 pips | ¥1,600,000 | +4.7% | +¥113,000 | 603 | −¥990,000 |

利確幅は広いほど年率が高く出ます(間隔10pipsで、利確10pips 4.9%、20pips 5.5%、50pips 5.9%、80pips 6.0%)。決済回数が減ってスプレッドの負担が減るためで、40pipsを超えると差はわずかです。このサイトでは、毎日の値動きが記録に表れるよう、決済回数の多い10pipsで動かしています。1時間足の検証は細かい往復を拾えないため、狭い利確が実際より不利に出ている可能性があります。2003年からの検証でも全組み合わせが2008年を耐えましたが、最小資産は推奨資金の18〜26%まで減りました。
年率は、利益を再投資せずに積み上げた最終資産を、複利に直した値です。年平均損益を推奨資金で単純に割ると7%台になりますが、資産が増えても1段の数量を増やさない前提なので、複利換算では5%弱になります。
資金が少ない場合
1段の数量を10分の1の100通貨にすると、必要な資金・損益・含み損がすべて10分の1になり、年率は変わりません。XMTradingのマイクロ口座は100通貨から取引できるので、同じEAを16万円から動かせます。
| 間隔 | 推奨資金 | 年率 | 年平均損益 | 決済回数/年 | 最大の含み損 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10 pips | ¥460,000 | +4.9% | +¥34,300 | 1,835 | −¥300,000 |
| 15 pips | ¥310,000 | +4.8% | +¥22,600 | 1,209 | −¥200,000 |
| 20 pips | ¥240,000 | +4.7% | +¥17,100 | 917 | −¥149,000 |
| 25 pips | ¥190,000 | +4.8% | +¥13,700 | 735 | −¥120,000 |
| 30 pips | ¥160,000 | +4.7% | +¥11,300 | 603 | −¥99,000 |
マイクロ口座では通貨ペアの名前が「EURGBPmicro」になり、1ロットが1,000通貨です。EAの設定で1段のロットを0.1にすると100通貨になります。マイクロ口座用の設定ファイルも同梱しています。
16万円の設定なら、年平均の損益は約1万円です。VPS(借りて使う常時起動のパソコン)は月2,000〜4,000円ほどかかるので、少ない資金ではVPS代が利益を上回ります。自宅のパソコンを起動したままにする使い方が現実的です。
資金を多く用意できる場合
資金に余裕があるとき、利益を増やす方法は2つあります。1段の数量を増やす方法と、段の間隔を狭める方法です。同じ2009〜2026年の検証で比べました。
| 設定 | 推奨資金 | 年率 | 年平均損益 | 決済回数/年 | 最大の含み損 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10 pips · 1,000通貨 稼働中 | ¥4,600,000 | +4.9% | +¥343,000 | 1,835 | −¥3,000,000 |
| 10 pips · 2,000通貨 | ¥9,200,000 | +4.9% | +¥686,000 | 1,835 | −¥6,000,000 |
| 10 pips · 3,000通貨 | ¥13,800,000 | +4.9% | +¥1,029,000 | 1,835 | −¥9,010,000 |
| 5 pips · 1,000通貨(利確 5) | ¥6,500,000 | +3.8% | +¥343,000 | 4,425 | −¥4,890,000 |
| 5 pips · 1,000通貨(利確 10) | ¥6,500,000 | +5.2% | +¥526,000 | 2,772 | −¥4,900,000 |
数量を増やすと、必要な資金・年平均損益・含み損がすべて同じ倍率で増え、年率は変わりません。2,000通貨なら920万円で年約69万円、3,000通貨なら1,380万円で年約103万円です。いちばん素直な増やし方です。
間隔を5pipsに狭めるのは、この口座では勧めません。1口座で持てる建玉が200本までという制限があり、5pips間隔では190段(950pips分)しか置けず、範囲の上側をカバーできないからです。利確を5pipsにするとスプレッドの負担が倍になって年率は3.8%に下がり、利確を10pipsにしても資金650万円で年約53万円と、同じ資金を2,000通貨に回した場合より見劣りします。
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