バックテスト · 2003年8月 〜 2026年8月

23年分、同じ設定で回すとどうなるか

いま動かしている設定(売りのみ・推奨資金460万円)を、そのまま2003年からの相場に当てた結果です。よかった年より、悪かった年をよく見てください。2008年と2016年の一方向の相場で、含み損がどこまで積み上がり、推奨資金で耐えられたかが要点です。

期間2003-08-03 〜 2026-08-30
データ1時間足 · スプレッド 1.9pips 固定
スワップ2026年9月の値を全期間に適用
設定0.7744–0.9806 · 間隔10 / 利確10 pips · 上限190本
売買 / 初期資金売りのみ · ¥4,600,000
換算1ポンド = 209円 固定
この検証から言えること

悪かった年も確認しておこう。

  1. 23年間、損切りは0回。年率は+4.0%。売買がなかった最初の4年半を含んだ数字です。2009年からに限ると+4.9%です。ふだんの成績 →
  2. 最悪期は、460万円が82万円まで減った。2008年12月です。含み損は437万円でした。推奨資金は、これ以上削れない額です。
  3. 資金が足りないと、途中で尽きる。100万円で2016年に始めると、その年の10月に資産がゼロになりました。その経過 →
この検証の前提と限界
  • 値動きは1時間足です。1時間の中の細かい往復は数えていないので、狭い利確幅は実際より不利に出ている可能性があります。
  • スプレッドは1.9pipsで固定しています。実際は時間帯で広がります。日替わりの前後1時間は14〜18pipsまで広がることを、稼働中の口座で確認しています。
  • スワップは2026年9月の値を全期間に当てています。過去の実際の値とは違います。
  • 円への換算は1ポンド=209円で固定しています。
  • 約定のずれ(スリッページ)は入れていません。
  • 過去の結果であり、将来の成果を示すものではありません。
最終資産(初期 ¥4,600,000)
¥11,454,729
年率 +4.0% · 23年
損益の合計(23年)
+¥6,854,729
最終資産 − 初期資金 · 年あたり +¥297,000
最大の含み損
−¥4,372,071
2008-12 · 190本の上限に到達
有効証拠金の最小値
¥818,567
2008-12-30 · 初期資金の18%
損切りの発動
0 回
最高値+50pipsに達せず
資産の推移 · 2003–2026 · 日次クリックで拡大
2003年からの資産推移。上段は残高と有効証拠金、中段は含み損益、下段は建玉数
上段: 残高(墨)は利確が積み上がる分だけ増え、有効証拠金(藍)が残高から離れて沈んだ場所が含み損を抱えていた期間。中段: 含み損益。下段: 建玉数。

2008年12月、ユーロ/ポンドが過去最高値の0.98に達したとき、含み損は437万円、残った有効証拠金は82万円でした。推奨資金460万円から含み損437万円を引くと23万円ですが、そこまでの上昇の途中で利確が積み上がっていた分だけ多く残りました。しかも190本の上限に当たっていたので、上限がなければ資産はマイナスでした。推奨資金はこれ以上削れない、というのがこの検証の一番大事な数字です。

2003年から2007年までは、価格が売る範囲(0.7744より上)の下にあったので、売買は1回もありません。23年の年率4.0%は、この動かなかった4年半を含んだ数字です。

最高値以降、2009年から

2008年の最高値をつけた後の17.7年です。2003年からの検証は「最悪の局面を耐えられるか」を、2009年からの検証は「ふだんの成績」を見るためのもので、下の資金表の年率はこちらの期間の値です。損益はほぼ右肩上がりで、年率は4.9%。2016年の英国EU離脱以降は建玉が常時100本前後あり、一時的な含み損が200万円を超えた年も4回ありますが、いずれも推奨資金の範囲内で吸収し、翌年以降の往復で確定益に変わっています。

初期資金¥4,600,000
最終資産¥10,649,688
年率+4.9%
最大の含み損−¥3,002,059 · 2020-03
決済回数32,404 回
資産の推移 · 2009–2026クリックで拡大
2009年からの資産推移

資金が足りないと、どうなるか

同じ設定を、推奨の4分の1以下の資金で2016年1月に始めた例です。英国EU離脱後の急騰(0.78→0.93)で118本の売りを抱え、10月のポンド急落局面で有効証拠金がゼロになり、そこで検証は終わります。積み上げた利確も、含み損と一緒に消えます。

資金が足りないと、戻ってくる前に終わっちゃう~

初期資金¥1,000,000
資金が尽きた日2016-10-06
その時点の建玉118 本
その時点の含み損−¥1,501,673
初期資金 ¥1,000,000 で2016年に開始した場合クリックで拡大
100万円で2016年に始めた場合の資産推移。2016年10月に資産がゼロになった

間隔と利確幅を変えると

EAは間隔と利確幅を自由に設定できます。2009年からの17.7年間で、間隔10〜30pips × 利確10〜80pipsの40通りを、それぞれ「全段が埋まっても耐える資金」で回しました。年率は間隔にほぼ依らず、利確10pipsなら5%弱、利確80pipsなら6%弱です。間隔を広げると必要な資金と年平均の損益が同じ割合で減ります。用意できる資金に合わせて間隔を選ぶ、という使い方ができます。

期待値の比較 · 範囲 0.7744–0.9806 · 1段 1,000通貨 · 利確幅は10 pips · 2009–2026
間隔推奨資金年率年平均損益決済回数/年最大の含み損
10 pips 稼働中¥4,600,000+4.9%+¥343,0001,835−¥3,000,000
15 pips¥3,100,000+4.8%+¥226,0001,209−¥2,000,000
20 pips¥2,400,000+4.7%+¥171,000917−¥1,490,000
25 pips¥1,900,000+4.8%+¥137,000735−¥1,200,000
30 pips¥1,600,000+4.7%+¥113,000603−¥990,000
間隔×利確幅の総当たり(各組み合わせを推奨資金で運用 · 利確10〜80pips)クリックで拡大
間隔×利確幅の総当たり。年率、年平均損益、推奨資金、最小資産の比率

利確幅は広いほど年率が高く出ます(間隔10pipsで、利確10pips 4.9%、20pips 5.5%、50pips 5.9%、80pips 6.0%)。決済回数が減ってスプレッドの負担が減るためで、40pipsを超えると差はわずかです。このサイトでは、毎日の値動きが記録に表れるよう、決済回数の多い10pipsで動かしています。1時間足の検証は細かい往復を拾えないため、狭い利確が実際より不利に出ている可能性があります。2003年からの検証でも全組み合わせが2008年を耐えましたが、最小資産は推奨資金の18〜26%まで減りました。

年率は、利益を再投資せずに積み上げた最終資産を、複利に直した値です。年平均損益を推奨資金で単純に割ると7%台になりますが、資産が増えても1段の数量を増やさない前提なので、複利換算では5%弱になります。

資金が少ない場合

1段の数量を10分の1の100通貨にすると、必要な資金・損益・含み損がすべて10分の1になり、年率は変わりません。XMTradingのマイクロ口座は100通貨から取引できるので、同じEAを16万円から動かせます。

1段 100通貨の場合 · 範囲 0.7744–0.9806 · 利確幅は10 pips · 2009–2026
間隔推奨資金年率年平均損益決済回数/年最大の含み損
10 pips¥460,000+4.9%+¥34,3001,835−¥300,000
15 pips¥310,000+4.8%+¥22,6001,209−¥200,000
20 pips¥240,000+4.7%+¥17,100917−¥149,000
25 pips¥190,000+4.8%+¥13,700735−¥120,000
30 pips¥160,000+4.7%+¥11,300603−¥99,000

マイクロ口座では通貨ペアの名前が「EURGBPmicro」になり、1ロットが1,000通貨です。EAの設定で1段のロットを0.1にすると100通貨になります。マイクロ口座用の設定ファイルも同梱しています。

16万円の設定なら、年平均の損益は約1万円です。VPS(借りて使う常時起動のパソコン)は月2,000〜4,000円ほどかかるので、少ない資金ではVPS代が利益を上回ります。自宅のパソコンを起動したままにする使い方が現実的です。

資金を多く用意できる場合

資金に余裕があるとき、利益を増やす方法は2つあります。1段の数量を増やす方法と、段の間隔を狭める方法です。同じ2009〜2026年の検証で比べました。

数量と間隔を変えた場合 · 範囲 0.7744–0.9806 · 利確幅は10 pips(5 pipsの行は記載のとおり) · 2009–2026
設定推奨資金年率年平均損益決済回数/年最大の含み損
10 pips · 1,000通貨 稼働中¥4,600,000+4.9%+¥343,0001,835−¥3,000,000
10 pips · 2,000通貨¥9,200,000+4.9%+¥686,0001,835−¥6,000,000
10 pips · 3,000通貨¥13,800,000+4.9%+¥1,029,0001,835−¥9,010,000
5 pips · 1,000通貨(利確 5)¥6,500,000+3.8%+¥343,0004,425−¥4,890,000
5 pips · 1,000通貨(利確 10)¥6,500,000+5.2%+¥526,0002,772−¥4,900,000

数量を増やすと、必要な資金・年平均損益・含み損がすべて同じ倍率で増え、年率は変わりません。2,000通貨なら920万円で年約69万円、3,000通貨なら1,380万円で年約103万円です。いちばん素直な増やし方です。

間隔を5pipsに狭めるのは、この口座では勧めません。1口座で持てる建玉が200本までという制限があり、5pips間隔では190段(950pips分)しか置けず、範囲の上側をカバーできないからです。利確を5pipsにするとスプレッドの負担が倍になって年率は3.8%に下がり、利確を10pipsにしても資金650万円で年約53万円と、同じ資金を2,000通貨に回した場合より見劣りします。

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