リピート売買の建玉の上限を190本から100本に減らすと、何が変わるか
当サイトで稼働させているユーロ/ポンドのリピート売買EAは、同時に持つ建玉を190本までにしています。この上限を50本から150本に減らしたらどうなるかを、2003年8月から2026年8月までの1時間足で比べました。上限を100本にすると、推奨資金は460万円から340万円に減りました。
1. 上限を100本にすると、必要な資金は4分の3になります
推奨資金は、売りの段がすべて埋まり、価格が過去最高値の少し上まで上がったときの含み損に耐える額です。上限を減らすと、そのとき抱える建玉が減るので、必要な資金も小さくなります。
バックテストで含み損が最も大きかった2008年12月も、上限190本の−437万円に対して、上限100本では−324万円でした。同時保有の上限は、EAの設定欄の数字1つで変えられます。
2. そのかわり、1年あたりの損益は3分の2になります
1年あたりの決済の回数も、上限190本の1,557回に対して、100本では1,006回でした。上限を減らすと、決済の回数と損益が一緒に減ります。
資金に対する年率で見ると、上限190本は4.0%、100本は3.8%で、差は小さくなります。ただし上限50本では2.0%まで下がりました。
| 上限 | 推奨資金 | 1年の損益 | 年率 |
|---|---|---|---|
| 50本 | 200万円 | +5.1万円 | 2.0% |
| 80本 | 290万円 | +13.3万円 | 3.2% |
| 100本 | 340万円 | +20.1万円 | 3.8% |
| 120本 | 380万円 | +25.2万円 | 4.1% |
| 150本 | 430万円 | +28.7万円 | 4.1% |
| 190本 | 460万円 | +29.7万円 | 4.0% |
上限を減らすと、資金も損益も一緒に小さくなるよ。
3. 減ったのは、建玉が100本を超えていた時期の決済でした
上限が100本だと、建玉が100本ある間は、次の段を上に抜けても売りが入りません。その高さで価格が行ったり来たりしても、決済は起きなくなります。
2つの上限の確定益の差は23年で266万円で、その71%が2009年と2017〜2020年の5年に集まっていました。2009年以降で、上限190本の建玉が100本を超えていた日は全体の23%です。
上限を100本にした場合の数字は、ひとつの設定の例です。EAは24時間動いているので、設定を決めたあとは画面を見続ける必要はありません。同じEAは当サイト経由で口座を開設した方に無料でお渡ししています。
100本より上の段の往復は、上限100本だと見送りになるよ。
4. ちなみに、2009年から数えると差は小さくなります
| 上限 | 推奨資金 | 1年の損益 | 年率 |
|---|---|---|---|
| 100本 | 340万円 | +27.9万円 | 5.2% |
| 190本 | 460万円 | +34.3万円 | 4.9% |
2009年1月からでは、上限190本で最も多く持ったのは169本で、上限に一度も当たっていません。バックテストのページの数字は、この期間のものです。
2003年からの結果と差が出るのは、2008年の上昇で建玉が積み上がった時期を含むかどうかです。上限190本に達したのは、2008年12月29日と30日だけでした。
5. 前提
- 使ったのはDukascopyのBid 1時間足で、2003年8月3日から2026年8月30日までです。
- 2003年から2007年は価格が基準値0.77445より下にあり、売りは1本も入っていません。
- ルールは当サイトで稼働させているEAと同じ売り側だけで、基準値より上を10pips刻みで1,000通貨ずつ売り、建値から10pips下がれば決済します。
- 変えたのは同時保有の上限と資金だけです。上限に達している間は、次の段を越えても売りを入れません。
- 推奨資金は、基準値に近い段から上限の本数まで売りが入り、価格が過去最高値0.98055の50pips上まで上がったときの含み損を、10万円単位で切り上げた額です。
- 上限190本の推奨資金460万円は、段の間隔と資金の記事と同じ計算です。
- スプレッドは1.9pips、スワップは売り1,000通貨あたり1日2.5円(2026年9月のXMTradingスタンダード口座の値)を全期間に当てています。
- 円への換算は1ポンド209円で固定しました。
- 1年あたりの損益と決済の回数は、2003年8月からの約23年で割った値です。
- どの上限でも、推奨資金で始めた場合にロスカットは起きていません。
- 1時間足の中の経路は「始値に近い側の高値・安値を先に通る」近似で、1時間の中の細かい往復は拾えません。
- 過去の値動きに当てはめた結果であり、将来の成績を示すものではありません。
最後まで読んでくれて、ありがとう。数字の出どころは、下のリンクから確かめられるよ。